越前蒔絵時計

蒔絵時計のこだわり

しっかり下地処理した文字盤に、塗師が黒色、朱色などを伝統の技法で均一にむらなく塗り込んで仕上げていきます。しっとりとした質感、滑らかな光沢が本物の漆塗りの証です。

熟練した蒔絵師が、繊細な筆を使い丁寧に漆を使って文字盤の上に絵を描き出します。漆が乾く呼吸で純金、純銀などを蒔き、さらにうるしのを塗り込んで磨き上げていきます。

これらの作業は産地でもごく限られた蒔絵時計本舗が選んだ熟練の職人たちで行われます。

蒔絵時計本舗の時計たちは、職人が非常に手間を掛けてひとつひとつ手作りで作られています。


 

越前蒔絵の技術

研ぎ出し蒔絵(平蒔絵)

この技法は、漆で絵を描き乾かないうちに、粗目の純金、純銀などを蒔きつけます。

漆で描いた部分のみ純金、純銀などが付着します。その後、漆を薄く塗り乾いた後、木炭などで金、銀、螺鈿が表面に出るまで研ぎ出します。そうすることで上品な光沢が生まれ高級感あふれる蒔絵に仕上がります。高価な材料を惜しげもなく使用するため最も高価な蒔絵になります。

 

磨き蒔絵

蒔絵に使用する純金、純銀などをふるいにかけて、粒子を均一にした材料を使用します。

漆で絵を描き乾く寸前に真綿で金、銀を蒔きつけます。しっかり金、銀が定着したら磨き上げて仕上げます。なめらかな粒子を使うことで美しい光沢がより一層引き立つ蒔絵です。


 

漆塗りの作業工程

  1. 金属文字盤にプライマー加工をして漆塗りができるようにした処理をします。
  2. プライマー処理後、細かいペーパーで文字盤を研磨します。
  3. 中塗りをして文字盤をより滑らかにします。
  4. 再度、細かいペーパーで表面を平らにしていきます。
  5. 熟練した漆塗り職人によって、一枚一枚丁寧に刷毛で漆を塗ります。
  6. 表面にチリなどが付着していないかを確認します。
  7. その後、漆を乾かす専用の室に入れて温度、湿度を管理しながらゆっくりと乾かします。

 


 

蒔絵時計本舗の安心感

蒔絵時計本舗の製品は、漆塗り、蒔絵、最終仕上げの組み立てまで当工房の職人が責任を持って作業を行っています。万が一の故障やメンテナンスにもスムーズに対応いたします。

時計の心臓部といえるムーブメントは安心の日本製(シチズン製)を採用しています。